業務日誌 ニンジャ版
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姉妹店とはうって変わって地味な閉じこもり作業報告ばかりですが
ねじ(ボルト)について少し説明をしておきます。
マニュアル表記の締め付けトルクは指定がない場合は乾燥ボルトの締め付けトルクの表記です
ですが安定した締め付けトルクを得る場合は私は滑剤を使用しております、クランクケース合せ
ボルトにはワコーズのスレッドコンパウンドを使用しております、写真のロックタイトの滑剤は
コンロッドの締め付けボルトに使用しております。


当然ですが滑剤を使用してマニュアル指示どうりの締め付けトルクですと乾燥状態よりも強く締まり
すぎてしまうので数%ほどマイナストルクで締め付け管理をしております
ボルトの径(M6、M8)や長さ又はクランクケースの端か真ん中かで全てトルク値がちがいます、なので
マニュアルのトルク値とは全てが異なるオリジナルトルク値で締め付けております
マイナストルク値はエンジン型式によっても変ってきますので経験による判断になります。
締め付けトルクと言うのは軸力(締め合いの力)を数値に置き換えて表記していますので物と物が
これだけの力で締め付けられている時がどれくらいの力なのかを軸力(締め付けトルク値)であらわします。
コンロッドの締め付けボルトなどはもう少しシビアにボルトの伸び率も計算にいれたトルク管理
になりますのでまたの機会に紹介いたします。


本日の作業は合せ面にガスケットを塗布いたしましてUPPとLOWERをオリジナルトルクで組み立てる
合体作業でした
液体ガスケットもケース内部に近いほうと外部に近いほうとで塗布する膜厚をかえてなるべく
エンジン内部に はみでないようにこころがけております。
地味な作業の積み重ねですが明日もがんばります

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